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彼が遺してくれたもの [ひとりごと]

10月4日に、大学のサークルで一緒だったM先輩が亡くなりました。

学年は2つ上の3歳年上で、まだ36歳でした。

彼は、ただの先輩、ではなく、
当時、私の恋人でもありました。
私にとっては、初めて本気で付き合ったひと、でした。

K先輩から電話で連絡をもらったときはまったく実感がわかず、
ご焼香に行かれたというN先輩にも電話して
「Mさんは説教臭かった」
「一番長生きしそうなタイプだった」なんて
笑いながら話して。
告別式に出すお花の手配の連絡や、
その告別式の様子を綴ったメールを
同回生の仲間に事務的にまわしながら、
どこか信じられない気持ちでした。

当時の彼とのことを知っているみんなからの
気遣いやいたわりのメールをもらったり、
話をしたり、少し泣いたりして、
ようやく、じわじわと彼の死を受け入れることができました。

10年以上も前のことですが、
この1週間、仕事や育児、家事をしながらも
学生時代のことをたくさん思い出しながら過ごしていました。

あのとき別れてしまって、
二人の未来は交わらなかったけれど、
同じサークルの先輩後輩としてはつながっていて。

遠く離れたところに住んでいるため
もう2度と会わないと思っていたのですが、
去年、N先輩の結婚式の二次会で再会したときに
笑って話すことができて、
今となっては本当によかったです。
N先輩、誘ってくださったK先輩、ありがとうございました。

もう2度と会わない、とは思っていたけれど、
もう永遠に会えなくなる、なんて思っていませんでした。

36歳なんて、早過ぎる。若過ぎる。
遺された奥様とお子さんの気持ちを考えると、つらいです。
ご本人もさぞ無念だっただろうと思います。

M先輩が亡くなった、という連絡を同回生にまわしながら、
最初は正直、なぜこの役目を私が、と
思っていたのですが、
そのうちにこれは彼が私に与えてくれた機会なのかもしれない、と
考えるようになりました。
うちの回生は子育て中の女性が多いうえに、
全国各地に散らばっていて、
最近では集まることも、
サークルの行事に参加することもできなかったのですが、
この機会に昔の仲間を大切にしろよ、
お前がそのきっかけを作れよ、と
彼に言われている気がしました。

彼の死を悲しんでくれて、
同時に私を気遣ってくれる仲間の存在を
今回、すごくありがたく感じました。

早過ぎる彼の死が、
仲間とのつながり、命のつながり、
そして生きることの大切さを改めて考えさせてくれました。

ありがとう。
そして、心からご冥福をお祈りします。


この一週間、どうやって書こうか考えていましたが
やっぱりまとまらない文章になってしまいました…。
でも気持ちはずいぶん整理できました。

遺された者として、
せめてなるべく悔いのないように、生きていきたいです。

このブログ、
結構サークル関係の方が見てくださっているようです。
もしこの記事をご覧になりましたら
M先輩を悼む仲間として
一言でもコメントいただけるとうれしいです。
もちろんそれ以外の方もどうぞ。
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たかぐちふみき

上にあんなことを書いてしまったせいで
みなさんかえって気を遣われたようで…。
この記事を読んでくださった何人かの方から
コメントを書くのは気が引けるから、と
メールでメッセージをいただきました。
この場を借りてお礼を申し上げます。
ありがとうございました。
by たかぐちふみき (2009-10-22 00:37) 

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